ホテル御曹司が甘くてイジワルです

「あそこか」
「小さい頃私は、あの星が大好きでいつも見上げて眠っていたんですよ」
「へぇ、それは妬けるな」
「妬けるって、相手は星ですよ?」

目を丸くする私を胸の中に抱きしめて、くすくす笑いながらこつんと額を合わせる。
幸せだという実感が湧き上がり、胸が苦しくなる。

狭いソファの上でふたりで寝ころんで、手作りの星を見上げながら微笑みあいキスをした。

「それにしても、清瀬さんこんなところまできてお仕事は大丈夫なんですか?」

私が心配をかけてしまったせいとはいえ、忙しい彼がこんなにのんびりしていて大丈夫なのかと心配になる。

「あぁ、オーベルジュの最大の問題も解決したし」
「最大の問題?」
「寺沢さんがシェフを引き受けてくれることになった」

その言葉に、思わずぱぁっと笑顔になる。
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