ホテル御曹司が甘くてイジワルです

「でも、さすがに真央の実家でそんなことはしないから安心しろ」

そうは言いつつも、頭上からこぼれてくる声には苦渋がにじんでいた。それだけ私のことを求めてくれているんだと感じて、鼓動が速くなる。

「今日挨拶をしたあとそのまま真央を連れて帰ったら、お母さんはさみしがるか?」
「いえ、実家に帰ってきても家でダラダラしているだけで母には邪魔者扱いされていたので、逆に喜ばれると思います」

私がそう言うと、清瀬さんが目を丸くしたあと楽し気に笑った。





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