ホテル御曹司が甘くてイジワルです
ドーム内で彼の姿を見つけては、今日も星を見に来てくれたんだと心の中で喜んでいた自分がバカみたいだ。
なんだか裏切られたような気分になる。
威嚇するように眉を寄せた私を見て、清瀬さんがうつむいて小さく笑った。
「……絶対いや、ね」
私の言葉を繰り返しながらこちらに視線を投げる。
その流し目の色っぽさに思わずどきっとしてしまった自分が悔しい。
「長谷館長だって、絶対反対ですよね?」
同意を求めるように隣に座る館長を見る。
力強く頷いてくれると思ったのに、返ってきたのは苦い表情だった。
「……館長?」
どうして断らないのか不思議に思う。
だって、こんな話、考えるまでもないのに。
なかなか口を開かない館長に戸惑いながら顔をのぞきこむと、さりげなく視線をそらされた。
「こちらの施設について、少し調べさせていただきました。このままの経営状態だと、一年もてばいいところでしょうね」
「え?」
清瀬さんの冷静な言葉に目を見開いて顔を上げる。