ホテル御曹司が甘くてイジワルです
 

「それにしてもこのお部屋は豪華で素敵ですけど、自宅が職場を兼ねてるなんて落ち着かなくないですか?」

部屋を見回しながら聞くと、「今のところとくに不満はない」とさらりと答えが返ってきた。

豪華なインテリアや窓から見える美しい夜景。
現実離れした美しい部屋の中、彼の存在は浮くことなくなじんでる。
彼の纏う優雅で上品な雰囲気や身のこなしは、こういう環境で作られているのかもしれない。

「一応都内のホテルにある本社にも席はあるが、オーベルジュをオープンさせるまではこっちに拠点を置いた方が便利だし、ここならいつでも商談やゲストにも対応できるから時間の無駄もなくて合理的だ」

彼の言葉を聞きながら、十人以上が顔を合わせてもまだまだ余裕がありそうなリビングスペースを見る。
たしかに、いちいちゲストとの会談場所を手配するよりも、この部屋を使った方が便利なのかも。なんて納得しながらうなずく。


 
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