情熱的に愛してⅡ
大学入試も、何なく第一志望をクリア。

友達にも囲まれて、楽しい大学生活を送っていた。


但し、バイトだけは違っていた。

大学四年間、家の近くにある小さなカフェで働いていた。

お客さんから注文を取って、料理を持って行くだけ。

全く難しい事はないのに、何故か店長からは、偉くできる子だと誉められた。

新しい新人の子が入ってくると、私が教える事が多かった。


「清水さん、今日から新しく入った子。仕事、教えてあげてね。」

「はい。」

そんな会話を聞いて、他の女の子達が、ヒソヒソ話をしているのを聞いた。

「また清水さん?」

「ほら、彼女。店長に気に入られているから。」


その頃にはもう、人の妬みに心が病んでいたかも。
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