情熱的に愛してⅡ
就職試験も、5社程受けて全て受かった。

バイト先の店長が言っていた言葉。

「ここで働きたいですって、熱く語ればいいんだよ。」

それを参考にしたら、受かってしまった。


結局は、一番大手の企画部に就職した。

他の4社を断る時には、とても罪悪感を感じたけれど。


同期は企画部だけで、数名いた。

3か月過ぎる頃には、何名か辞めてしまったけれど。


私は逆に、仕事をする楽しさを覚えて、少し調子に乗っていたかもしれない。

そんな私を、可愛がってくれたのは、企画部の部長だった。

「清水、また残業か?」

「はい。もう少しで、終わりますので。」

家に仕事を持って帰るなという部長の言葉で、私はよく残業しながら、仕事を覚えていった。
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