情熱的に愛してⅡ
なんだか訳の分からない発言に、私は頭を振って、次の企画の事を考えた。

それこそ亘理君の企画書。

何かが立ちない。

そう、パンチ力。

もっとガツンと、人の心に飛び込んでくるような企画ではないと……


「あの……」

話しかけられて、ハッとした。

「はい。」

振り返ると、門馬君が立っていた。

「冊子作るの、終わりました。」

「ああ、意外に早かったのね。」

私はもう少し、時間を稼いでくれると思っていた。


「4人でやれば、あっと言う間。」

亘理君が戻って来て、椅子に座った。

ちょうど、亘理君に企画書の事、伝えられそう。

「門馬君と山崎さんは、自習しててくれる?」

「はい……」
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