情熱的に愛してⅡ
数日後、企画部で新入社員の歓迎会が行われた。

場所は、いつか部長と一緒に行った居酒屋だった。


「では、乾杯!」

「カンパーイ!」

研修以来、久しぶりに集まった新入社員の8人は、その喜びを味わうのもつかの間、先輩たちに捕まっていた。

「そう言えば、門馬君。もう企画を立ててるんだって?」

中原さんが、門馬君にすり寄った。

「立ててる事になるんですかね。全くモノにならなくて、清水主任を困らせてばかりいますけど。」

「清水主任は、デキる女ですからねえ。新人の気持ちなんて、分からないのかな。」

中原さんは、ペロッと舌を出した。

全く、丸聞こえだってば。


「まあまあ。だけど門馬、すごいな。」
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