溺愛幼なじみの両片想い



「はぁ...はぁ.....はぁ.....」


「ははっ!」


思いっきり走ったおかげでギリギリ間に合った。

息が上がってしゃがんでる私を見て、ほんとに一緒に走ってたか疑問になるぐらい普通なしぃくんが笑ってる。


笑わなくてもいいのに.....!



「しぃくんもうチャイムなっちゃうから戻らないと!」



何故か教室の前まで来てくれたしぃくんだけど.....

廊下を通る人がチラチラこっちを見る。
女の子に限らず男の子も。


しぃくんの人気は凄いなぁ.....

1年生の教室の前で“王子様”と生徒1みたいな私が一緒にしゃがんでるんだもん。

そりゃ、みんな見たくなるか.....



「だって、ほら ───」




< 19 / 47 >

この作品をシェア

pagetop