拾い恋(もの)は、偶然か?
初めは緊張してそれどころじゃなく、勢いでついてきてしまった自分の下着が普段用なのをひたすら悔やんでいた。
だけど、あれ?あれ?そう思う度、部長に翻弄されまくり……最後の方にいたっては、記憶がない始末。
とにかく気持ちよかったのと、今でも思い出してしまうと顔が爆発しそうなほどの部長の言葉攻めに、私は完全敗北を喫していた。
「音、水飲むか?」
「あ、はい、ありがとうございます。」
部長のありがたい提案に振り返れば。うん、咄嗟にまた前を向いてしまった。
当たり前だけど今、部長も裸なわけで。見たいけど見てはいけない何かを感じさせる素晴らしい裸体を前に、マジマジと見る図々しさは私にはない。
「待ってな。」
クスリと笑った部長は、そんな私の変態心を分かっているのか、肩にキスを落としてベッドを出て行った。
パタン。ドアの音が聞こえてようやく、緊張状態から脱した私。
「はぁ。」
吐く溜息まで甘い気がするのだから、昨夜の余韻はたっぷりといったところか。
プラトニックプラトニックうるさかった頃とは一転。まさかこんなに急に進展を見せるとは。
こうなってみると、私はなぜ悩んでいたのかも分からなくなってしまった。