拾い恋(もの)は、偶然か?
「別に媚びるとか、周りに気を使いすぎようってわけじゃないんですよ?」
とにかく、部長は自分のモテを自覚しているわけだから、ここは覚悟してくれないと。そうじゃないと、私が虐められて限界が来る日がすぐやってきてしまう。
「音、俺と付き合ってて、辛くないか?」
「全然。」
「は?」
目を見開く部長。私が部長と付き合ってて辛くないかって?愚問もいいところだ。
「こんなに素敵で、元から好きだった人から告白されて付き合ってるんです。少々絵本級のプラトニックさに嫌気がさしてきていたのは事実ですが、昨晩の通りですから。うん、不満なんて一切ないですね。逆に夢をありがとうございますって感じです。」
「……絵本級。」
とにかく、私が言いたいのは。
「好きですよ、翔吾さん。だけど、私たちがこれからも楽しく付き合っていけるように、無駄なヘイトは買わないのが一番だって言ってるんです。」
そういうこと。頬をかいた司馬さんは、なぜかはにかんで盛大に照れている様子。どうしたわけ?突然。私、結構真面目な話をしてたと思うんだけどな。