拾い恋(もの)は、偶然か?
「ああ、ごめんごめん。」
「お客様大丈夫ですか?おしぼり追加持ってきましょうか?」
突然沸きだしたみゆちゃん。いや、さっきからずっといたんだけど。何かを待っていたのか、飲み物を持ってきて笑顔でそこにとどまっていた。食べ物のオーダー待ちにしては少々長すぎる。
「いいや、別にいいんだ。」
だから帰れとばかりに松田部長が眉間に皺を寄せた。機嫌に気付いたのか、みゆちゃんが頬を引くつかせる。
「ご注文ございましたらお呼びくださいー。」
ここは切り替えが早いらしい。みゆちゃんはさっさとバックヤードに戻って行ってしまった。
うん。イケメンって結構大変なんだな。私みたいに理不尽に愛想悪くされることはないだろうけど。
「はー、疲れた。慣れねえとこ来るから。」
松田部長が眉間に皺を寄せてビールを煽る。そして盛大に大きなため息を吐いて、司馬部長を睨んだ。
「変だと思ったんだよな。お前が急遽飲みに行こうなんて。」
なんとなく、口調に不貞腐れている感があるのは気のせいかな?イケメンが拗ねると可愛さ倍増ですね。
そして、文句?を言われた等の本人は、肩をすくめてみせた。