拾い恋(もの)は、偶然か?




「その前に、話があるんだ。」

「うん?」


缶ビールをソファー前のガラステーブルの前に置いた翔吾さんは、私を前から抱きしめてしっかりと腰を抱く。


急な密着にあわあわしていると、クスリと笑った翔吾さんのキスが落ちてきた。


何度も感じる感触はまだまだ慣れそうにない。翔吾さんとキスをしているというだけでいつも心臓が壊れそうだ。何度もキスを繰り返して、離れていく翔吾さんの素敵な顔。


「ああん、もうちょっとしましょう!」内心大歓迎の私をよそに翔吾さんのキスタイムは終わりらしい。

心の中ではぁはぁ言ってる私を前に、翔吾さんは青年のようなキラキラ笑顔をぶつけてくる。


ウッ、そんな純粋無垢な笑顔、ズルい。私がまるで穢れたおばちゃんみたいじゃないの。


「音。」

「はい?」



罪悪感を見ないようにして何気なく返事をした私の手を引いて、翔吾さんはベッドルームへ私を連れて行く。

まさか、私の邪な考えが見透かされたのか。それはそれでものすごく恥ずかしいぞ!内心悶える私をよそに、翔吾さんはベッドに私を座らせ、クローゼットの扉を開ける。


すると、何かごそごそしていると思ったら、翔吾さんは一つのカバンをクローゼットから出した。



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