拾い恋(もの)は、偶然か?




「とりあえず茶菓子は美味しいとこのを選んだので、あとは着いたらどうにかなれスタイルで行きます。」


普段からお菓子を食べるのが大好きだからか、美味しい茶菓子はたくさん知っていた。松崎さんのファンプレーで、社長は普段から良い茶菓子を食べてないみたいだし。もはや今日のために社長の茶菓子代をケチってくれていたのでは、と松崎さんには感謝しかない。



どうやら社長、結構な甘党らしい。頻繁にお菓子を食べるから、予算的にも質を下げて量を出すしか手はないらしい。


そんなに甘党なら、このお菓子は最強だ。


めちゃくちゃ美味しいんだから。私なんて今すぐ食べたいよ。



「音、着いたよ。」

「早くないですか?」



茶菓子を眺めていたのは一瞬だった気がするけど。時計を見ればまだ20分くらいしかたっていない。


クソ、翔吾さん家は意外と実家から近かったということか。だから衛が頻繁にやってくるのね。


私の抗議ともとられかねない低い声に困ったように笑う翔吾さんの背後に、豪華絢爛な洋館を発見してしまう。


やはり、なかなかすごいお宅で。こんな街中の一等地にこの広さはヤバい。



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