私の本音は、あなたの為に。
そして、そのまま坂道を登る事数分。
「あっ、そういえば勇也」
不意に、大ちゃんが私を呼んだ。
「何?」
私は振り返る。
そして。
(あっ、やばい…!)
私の顔から、血の気が引いた。
立ち止まって私を見ている大ちゃんの顔も、青ざめていて。
「嘘、でしょ……?」
彼の掠れた声は、そのまま空へ消えていった。
「大ちゃん、今のは違うの!…その、言葉が似ていたから、つい…」
何というミスを犯してしまったのだろう。
大ちゃんは、意図的に私の事を
『勇也』
と呼んだ。
大ちゃん自身の疑問を、解決する為に。
私が、振り返らなければ良かったのに。
私は、それが当たり前の様に振り返ってしまった。
家でのママとの会話と何ら変わりの無い様に、返事までしてしまった。
「…優希ちゃん、本当なの?」
大ちゃんには私の必死な声が聞こえないのか、ただ呆然とその場に立ち尽くしていた。
「ううんっ、そんな事ない!…私は、違うから!」
「何が?」
間髪入れずにそう聞かれ、後ろ向きに歩いていた私は思わず立ち止まる。
(何がって、何が?)
大ちゃんは、呼吸を落ち着かせながら説明する。
「俺、何も言ってないよ…。ただ驚いただけなのに、何が“違う”の?」
「っ……」
私は、堪らず俯いた。
「あっ、そういえば勇也」
不意に、大ちゃんが私を呼んだ。
「何?」
私は振り返る。
そして。
(あっ、やばい…!)
私の顔から、血の気が引いた。
立ち止まって私を見ている大ちゃんの顔も、青ざめていて。
「嘘、でしょ……?」
彼の掠れた声は、そのまま空へ消えていった。
「大ちゃん、今のは違うの!…その、言葉が似ていたから、つい…」
何というミスを犯してしまったのだろう。
大ちゃんは、意図的に私の事を
『勇也』
と呼んだ。
大ちゃん自身の疑問を、解決する為に。
私が、振り返らなければ良かったのに。
私は、それが当たり前の様に振り返ってしまった。
家でのママとの会話と何ら変わりの無い様に、返事までしてしまった。
「…優希ちゃん、本当なの?」
大ちゃんには私の必死な声が聞こえないのか、ただ呆然とその場に立ち尽くしていた。
「ううんっ、そんな事ない!…私は、違うから!」
「何が?」
間髪入れずにそう聞かれ、後ろ向きに歩いていた私は思わず立ち止まる。
(何がって、何が?)
大ちゃんは、呼吸を落ち着かせながら説明する。
「俺、何も言ってないよ…。ただ驚いただけなのに、何が“違う”の?」
「っ……」
私は、堪らず俯いた。