私の本音は、あなたの為に。
「そんな事ない!あの時…私が髪を切ろうとしなければ、こんな事にはならなかったの」
私は、自虐的にそう言う。
「違うって!私が優希とあんな約束しちゃったから…。優希も、安心して髪の毛切れなかったよね」
花恋は、負けじと言い張る。
「花恋は、悪くないの!…私が、私が嘘ばっかりついてるから悪いの……」
埒が明かない様な会話に終止符を打ったのは、私だった。
「えっ…?」
花恋は、そんな私に目を見張る。
「嘘をついて…何にも出来なくて…結局、約束も破って…。ごめんね、花恋。私がいけないの。私が悪いの」
(全部、私が悪いんだ)
負の感情が、またもや私の心の中を支配していく。
「そんな…もう大丈夫だよ、優希。私は怒ってないよ?」
「…うん」
私は自分の感情に蓋をして、花恋に向かって笑って見せた。
その時。
「2人共、遅くなってごめん。もう佐々木は居るから、応接室に行ってくれるか?」
職員室から、岩下先生が姿を現した。
「「はい」」
私達は揃って頷き、一直線に応接室へと向かった。
今から何が始まるのかは分かっている。
いわゆる、事情聴取だ。
佐々木と私達の間で起きた話を、先生にしなければいけない。
私は、自虐的にそう言う。
「違うって!私が優希とあんな約束しちゃったから…。優希も、安心して髪の毛切れなかったよね」
花恋は、負けじと言い張る。
「花恋は、悪くないの!…私が、私が嘘ばっかりついてるから悪いの……」
埒が明かない様な会話に終止符を打ったのは、私だった。
「えっ…?」
花恋は、そんな私に目を見張る。
「嘘をついて…何にも出来なくて…結局、約束も破って…。ごめんね、花恋。私がいけないの。私が悪いの」
(全部、私が悪いんだ)
負の感情が、またもや私の心の中を支配していく。
「そんな…もう大丈夫だよ、優希。私は怒ってないよ?」
「…うん」
私は自分の感情に蓋をして、花恋に向かって笑って見せた。
その時。
「2人共、遅くなってごめん。もう佐々木は居るから、応接室に行ってくれるか?」
職員室から、岩下先生が姿を現した。
「「はい」」
私達は揃って頷き、一直線に応接室へと向かった。
今から何が始まるのかは分かっている。
いわゆる、事情聴取だ。
佐々木と私達の間で起きた話を、先生にしなければいけない。