副社長は今日も庇護欲全開です
《陽菜、今どこにいる?》
彼の口調はどこか怒っているようにも聞こえ、小さく動揺した私は駅前にいることを話す。すると、すぐに迎えに行くからと電話が切れ、数十分後、彼の車がやってきた。
「直哉さん、お仕事は大丈夫なんですか?」
突然の電話と迎えの理由が分からず、まだ頭は混乱している。ただでさえ、茉莉恵さんと会ったばかりで、気持ちが落ち着いていないのに……。
すると、ハンドルを握っている直哉さんは、車を走らせながら静かに言った。
「茉莉恵が会いに来たんだろう? 住川くんから聞いて、驚いたよ。彼女には、電話をして抗議させてもらった」
もう住川さんから聞いていたんだ……。それに茉莉恵さんも、彼女の言うとおり直哉さんに叱られたらしい。
「はい。でも、会えてよかったかなと思います」
素直な気持ちを伝えると、直哉さんはようやく表情を緩めてくれた。
「それなら、よかった。もちろん、俺にも非はあるけれど、まさか茉莉恵がきみに直接会いにいくとは思っていなかったんだ。驚いたよ」
「住川さんと茉莉恵さんのお気持ちを、聞かれたんですよね?」
おそるおそる聞いてみると、直哉さんは小さく頷いている。
「ああ。それも驚いたな。まさか、二人が学生の頃から好き合っていたなんて……」
そういえば、住川さんの本音の部分は分からないと、直哉さんは言っていたことがあったっけ。二人の秘めた想いは、直哉さんでも分からなかったんだ……。
「私もびっくりしました。それで今夜、直哉さんのマンションへ行こうか迷っていたので、電話をいただけてよかったです」
彼の車が、真っすぐマンションへ向かっているのは分かっている。すると、直哉さんはチラリと私に目を向け言った。
「一刻も早く、陽菜と話がしたかったから。きみを不安にさせただろうし、いろいろと混乱させてすまなかった」
「いいえ。私は、直哉さんとのことでしたら、どんなことも乗り越えます。私も真中社長に、お会いしたいです」
茉莉恵さんに言われたから……ではないけれど、私だって直哉さんのために強くなりたい。そう思えたのは、自分が思っている以上に、彼に大切にされていると分かったから……。
彼の口調はどこか怒っているようにも聞こえ、小さく動揺した私は駅前にいることを話す。すると、すぐに迎えに行くからと電話が切れ、数十分後、彼の車がやってきた。
「直哉さん、お仕事は大丈夫なんですか?」
突然の電話と迎えの理由が分からず、まだ頭は混乱している。ただでさえ、茉莉恵さんと会ったばかりで、気持ちが落ち着いていないのに……。
すると、ハンドルを握っている直哉さんは、車を走らせながら静かに言った。
「茉莉恵が会いに来たんだろう? 住川くんから聞いて、驚いたよ。彼女には、電話をして抗議させてもらった」
もう住川さんから聞いていたんだ……。それに茉莉恵さんも、彼女の言うとおり直哉さんに叱られたらしい。
「はい。でも、会えてよかったかなと思います」
素直な気持ちを伝えると、直哉さんはようやく表情を緩めてくれた。
「それなら、よかった。もちろん、俺にも非はあるけれど、まさか茉莉恵がきみに直接会いにいくとは思っていなかったんだ。驚いたよ」
「住川さんと茉莉恵さんのお気持ちを、聞かれたんですよね?」
おそるおそる聞いてみると、直哉さんは小さく頷いている。
「ああ。それも驚いたな。まさか、二人が学生の頃から好き合っていたなんて……」
そういえば、住川さんの本音の部分は分からないと、直哉さんは言っていたことがあったっけ。二人の秘めた想いは、直哉さんでも分からなかったんだ……。
「私もびっくりしました。それで今夜、直哉さんのマンションへ行こうか迷っていたので、電話をいただけてよかったです」
彼の車が、真っすぐマンションへ向かっているのは分かっている。すると、直哉さんはチラリと私に目を向け言った。
「一刻も早く、陽菜と話がしたかったから。きみを不安にさせただろうし、いろいろと混乱させてすまなかった」
「いいえ。私は、直哉さんとのことでしたら、どんなことも乗り越えます。私も真中社長に、お会いしたいです」
茉莉恵さんに言われたから……ではないけれど、私だって直哉さんのために強くなりたい。そう思えたのは、自分が思っている以上に、彼に大切にされていると分かったから……。