君がいて、僕がいる。



「あの子はそれでもいいって言ってたけど
……なんか、すげぇ自己犠牲に生きてる感じの子だな。

自分の気持ちより、相手のためにって感じの子。」


「…間違ってねぇよ、それ」


きっと、今までいろんなものを諦めてきてる。
柴崎くんのことだって、友達のために諦めて
俺だって、アユのことで散々気を使わせて
今日だって……


「…真希ってさ、あんま友達いなくて
だから、お前らと仲良くなればいいなって思ってたんだけどな」

「そりゃなかなかうまくいかないだろ。
圭介はそう思っても、外から来た女は男の異性対象になるわけだし」

「は?……まさか惚れたりしてねぇよな?」

「お前はここを美化しすぎだっていってんの。
俺らだって成長はするし、人並みに欲求もある。

……美咲だって、圭介に彼女ができました、そうですかってわけにはいかないだろ。

俺らはここでずっと同じメンツで過ごしてる。
だからこそ、美咲はずっと圭介しかいなかったんだよ。圭介だって、本当は気づいてんだろ?美咲の気持ち。
絶対に真希ちゃんだって気づいてる。

そんな二人が、仲良くできるわけねぇだろ。

けじめつけろよ、圭介。」


けじめ、か……
そういや俺、いろんなことそのままにしすぎてきたかもな…


「ここは俺ら片付けとくし、お前は美咲と先帰れば?
真希ちゃんのこと大切にしたいならさ、まずはそこからだと思うけど」

「そう、だな」


花火も終盤、俺は先に立ち上がって美咲のもとへと向かった。


「美咲、ちょっといい?」

「え?……うん」


いろんなことに、けじめ。

けじめ、か。


なんか俺、最近真希のことばっかで忘れてたかもな…



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