君がいて、僕がいる。



それから数分、そのまま北山さんはなにも聞かずに優しく優しく私の頭を撫でてくれたおかげで、私の涙はすぐに止まった。


「すみません、もう大丈夫です」

「おさまった?…俺への笑い」

「あ、はい」


その言葉で、
そうだ。この人に笑ってたんだった。
と思い出されて、さっきのめちゃくちゃビビってる北山さんが思い出してしまって

「……いいよ、笑いなよ」

今さら、また笑いが出てきてしまった。


「す、すみませんっ…」


だって、あまりにも面白かったんだもん。
もうね、姿勢が本当にビビってる姿勢だった。

しかもあの叫び声ね。

本当に、ここ最近で一番面白かった。


「……すっきりした?」


北山さんをバカにして笑っているというのに、この人はそんなことを優しく聞いてくる。


「…はい、すっきりしましたね」


なんていうか、こんなに泣いてこんなに笑って
そういう、感情むき出しな感じがちょっと久しぶりだったかもしれない。

いつも適当に、適当に生きてきたから…



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