君がいて、僕がいる。



私が野菜やらを切ったり。材料の準備をしている間、圭介はどう見ても一人暮らし用じゃないだろ!と突っ込みたくなる大きなホットプレートを出していた。

…まぁ、以前家族で使ってたものを持ってきただけだろうからなにも言わないけどね。
言って、なんか思い出しちゃったら圭介も辛いだろうし。


「油、油~~」


本人はすごく楽しそうだしね。


「お皿とかも出しといてよー」

「はいはーい」


とりあえず、道具系は圭介の担当です。
私は食品担当。なぜかね。


「油にソースねマヨネーズ
あおのりはなかったし、箸とお皿は出したし

あとなんかいるー?」

「フライ返しがいるでしょうが」

「あぁ!」


・・・しっかりしてよ?お兄さん。


ま、圭介が楽しそうだからなんでもいいです。


「真希~、こっち準備オッケー!」

「はいはい、じゃあ焼こうね」


と、もう焼く準備万端。
焼きますよっ


「早く焼けないかな~」

「おとなしく待ちましょう」


もうあとは焼けるだけ。
あと少しの辛抱だよ。

って、子供かよ。まったく…


「……ん?」

「ん?どうしたの?」

「なんか…前に比べて部屋が片付いてない?
気のせい?行く前もこんなさっぱりしてたっけ?」

「行く前とはほとんど変わってないと思うけど
でも最近整理整頓して、物を片付けてはいるかな。
最近。真希がよくくるから片付けないと!!的な」

「・・・今更感。
しかも最初来たときからさっぱりした部屋だったけど」

「まぁ、そんなものないしね。」


ただなんていうか…あそこに出っぱなしだった教科書はなくなっている。
DVDももっとあったはずだけど…どこかにしまったのかな?


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