君がいて、僕がいる。



「あー、でもなんだかんだお似合いかもー
原さん可愛いし、柴崎くんかっこいいし!」

「でも原さんには神谷先輩いるからー」


・・・ちょっと。
もう別れたんだって。

もう関係ないんだって。

……忘れられてはいないけど。


「はは、そっか。
俺には勝ち目無さそうだから、おとなしく諦めるよ。

じゃあ、原さん。また」

「あ、うん」


そういって、柴崎くんは自分のクラスへと入っていった。
そして私も、二人につれられて教室へと入った。


「ねぇねぇ、真希って呼んでいい?
私のことも名前で呼んでいいし!」

「え、あ、うん
それは全然いいよ」

「あ、じゃあ私も!
世奈でいいよ!」

「うん、わかった」


……これは、友達になる、という流れなのかな…?
今さら友達の作り方なんてわからないけど…でも、


「はい、じゃあ連絡先ね!」


……嫌な感じは、全くしないや。


「赤外線赤外線~」

「ちょっと待ってー!」



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