君がいて、僕がいる。



将希のその言葉に、私は一人しばらく考えていた。
ベッドに横になって、必死に圭介との思い出をたどる。

……けど、いくら考えても、圭介との思い出がそんなに多くない私に、思い付く場所は限られてて
しかもそこじゃないだろうなぁと思うとこばかりで


「……考えてても始まらないか…」


それでも、やっぱりいってみなきゃわからない。
今でも圭介がその約束のために私を待っていてくれるかわからないけど……

それでも、まだ私のことを忘れていないなら
もしかしたらって、ほんの少しの可能性に賭けたいんだ。

だってまだ、私は直接圭介に、『ありがとう』と伝えてないから……
もうたとえ私のことが好きじゃなくても
アユさんへの想いを貫くことを決めていたとしても

どうであれ、やっぱり伝えたい。
ちゃんと伝えたいんだ。


< 228 / 248 >

この作品をシェア

pagetop