君がいて、僕がいる。
え、待って…この声……
懐かしい声に、力のないこの声
そして、あのときと同じセリフ
まさか…と、私はバッと振り返った。
「それとも、空になにかを願いにきたの?」
そういって、涼しげな笑顔をこちらに向ける。
変わってない、あの笑顔
「……真希」
そして、私を呼ぶ声。
「けい、すけ……」
睫毛を濡らしていた泪も止まった。
「どうして…」
どうしてここにいるの?
そしてどうして制服を着ているの?
どうしてここに入れたの?
もう、わかんないことだらけで、泪はすっかり止まってしまった。
「どうしてって、俺も
真希の幸せを、願いに来たから」
そういって空を見上げる圭介が、あの頃となんにも変わってなくて
「……けい、すけ…」
私はまた、泪が溢れた。
「真希」
「ッ、なに…?」
もう、泣きすぎて出ない声を絞り出す。
どうか届いてと願いながら…
「……いろいろ、ごめん」
そういって、泣く私の頭に手を乗せる。
その手のぬくもりすら、なんにも変わってない。
それが、これが現実だということを証明する。
夢でもなんでもない。これは確かに、圭介の手なんだって…
「圭介…ッ」
「簡単に付き合おうって言ってごめん
なのに一番にできなくて…傷つけてごめん
好きなのに、別れきりだしてごめん
……いっぱい、ごめん」
その辛そうな声に、言葉に、
私は必死に首をふった。
謝らないで、後悔しないでって
そう伝えたいのに、言葉が出なくて…
それくらいしか、私にはできなかった。
「……本当、俺最低でごめん」
こんなに謝る圭介の言葉に、私の胸が締め付けられていく。
そんな言葉を聞きたかったんじゃない。
私は後悔なんてしてないんだ。
圭介と出会ったこと、圭介を好きになったこと
私は、なんにも後悔してないんだ。
「__もう、謝らないで」
声にならない声で、必死にそう伝える。
うまく伝わってるかなんてわからないけど…お願い、届いて
そう願って__