君がいて、僕がいる。



「ちょ。はやっ…」


圭介の家についた途端、圭介は私にキスをする。
まだ玄関なのにっ…!


「そ、ソファ座ろ」

「……んん、窓のとこにしよ」


圭介はそういうとようやく私から離れて、でも手は握ったまま、カーテンを開けて私を窓際に座らせた。


「ちょ、ここじゃ外から見えちゃう」

「電気つけてないから見えないし、キスくらい見られてもいいよ」

「だ、だめ!恥ずかしいよバカ」


ってかそれじゃなんのために家に帰ってきたのさ!


「……じゃあキスやめる?」

…なんで私に聞くの!なんて意地悪なんだ、、

「……ずるい」

「え?」

「圭介ばっかり余裕でずるいよ、バカ!」


私がそういうと、結局窓際で私にキスをする。


「…なんなのそれ、かわいすぎなんだけど」


____そんな不適の笑みを浮かべながら


「真希ってさ、男の萌えポイント押さえてるよね」

「……なにそれ」

「だからきっとモテるんだろな」

「いや別にモテてはないんだけど」

「顔もかわいいしさ」

「かわいくもないけど」

「本当、男は放っておけないよ」

「・・・・はは。なんなのそれ」


なんだかなぁ。
この人、彼女を甘やかす性分なのかな

すんごい気分よくなっちゃったよ


「……キスしていい?」

「だ、から聞かないでよっ」


私がそういうと、圭介は優しく笑って優しく抱き寄せてキスをする。
今度はちょっと長めの、初めての大人のキスで


「……ふっ、…」


私の呼吸、必死。



< 85 / 248 >

この作品をシェア

pagetop