羊と虎

「友達か・・・」

残された凱は静かな部屋にため息と共にそう呟いた。


『あ、何が食べられるか聞くの忘れた』

自分の家に、家族以外が居る事が楽しくて、つい暴走気味になっていたせいで、何も考えずに家を飛び出してしまった。

病み上がりだし、脂っこい物を避けて、喉越しの良い消化に良いものを買えばいいかと思い直した。


色々買い込んで帰ってくると、凱は眠っていた。

起こさないように部屋を出て、音を立てずに出来る事を考える。

『腕立て伏せかなぁ』

腕立て伏せから腹筋を始め、筋トレに夢中になっていると、隣の部屋とを繋ぐ扉が開いた。

「!?」

驚いてふり替えると、凱が立っていた。
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