羊と虎
「体調はどうですか?楽になりました?」
素早い動きで立ち上がり、凱との距離を瞬時に詰めた杏奈に驚き後ろに下がる。
「うん。楽になったよ。ありがとう」
「良かった!じゃぁご飯食べましょう!お腹空いちゃって」
凱を椅子に座らせて、買ってきた惣菜をドンドン机に並べていく。
「凄い量だね・・」
面食らった顔をして呟く凱。
「お腹減ってるんで。凱は食べられそうな物を食べられるだけ食べて下さい」
「あの、敬語止めて貰えるかな・・。」
「え!?でも・・上司ですし年上ですし・・・」
「友達なんだよね?」
「成る程。じゃぁ社外ではタメ口にするね」
買って来た惣菜を食べながら、色々な話をするが、今までと違って、隠し事が無い分本当に楽しかった。
あっという間に時間が過ぎてしまい、帰るタイミングを逃した凱は、促されるまま風呂に入り、買って貰ったスウェットを着て、杏奈のベッドで休む事になった。