溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
そこで佐々木君から告げられたのは、すべての検査結果に異状が見られなかったこと。おばあちゃんの体調も安定しているし、今後しばらく通院は必要だけれど、明後日にも退院できることだった。

おばあちゃんとふたり、佐々木君から話を聞き終えると、おばあちゃんはホッとした。

「安心しました、なにも異常がなくて。これでやっと環奈の待つ家に帰れます。佐々木先生、本当にお世話になりました」

「いいえ、そんな」

深々と頭を下げるおばあちゃんに恐縮する佐々木君。

病院に来るまで、色々なケースを考えていたから拍子抜けしてしまった。……でもそっか、よかった。おばあちゃんが元気になって。退院できることになって本当によかった。

「佐々木君、本当にありがとう。明後日、ちょうど土曜日で仕事が休みだからできればその日に退院できると嬉しい」

「わかった、じゃあ明後日退院で手続きを進めておくよ」

「ありがとう」

そう言うと佐々木君は、カタカタとパソコンキーを軽快に叩いていく。
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