溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
「岡本さんに気遣っているわけでも、疲れているわけでもないから。……俺が勝手に佐野に会いたくて待っていて、もっと一緒にいたいから食事に行きたいだけだよ」

「えっ……」

そう言うと佐々木君はちょっぴり呆れ顔を見せた。

「もっと自覚してくれない? 俺が佐野のことを好きだってことを。……好きならできるだけ長い時間一緒にいたいと思うから」

佐々木君……。

そっか、そうだよね。……好きなら、少しの時間でもいいから一緒にいたいと思うよね。

私もそうだった。学校で先生に会えるのが楽しみで仕方なくて、ふたりっきりになると嬉しくて……。なんとなく今の私の気持ちと似ている気がする。

彼の体調を気遣いながらも、本音を言えばもう少し一緒にいたい、またふたりで食事に行きたいと願っているから。

「予定がなければなにか食べに行こう」

「……うん」

少しだけ戸惑いながらも頷くと、佐々木君は嬉しそうに顔を綻ばせた。
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