溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
「父さんさ、最近ますます和臣叔父さん化しているよね。本当そっくり」

心底呆れて言うと、父さんは狼狽え出しゆっくりとソファに腰を下ろした。

「そんなに似ているか? 実は最近、灯里にも同じことを言われたんだ」

母さんだけじゃなく、俺にも言われて更にへこんだのか、父さんは本気で落ち込んでいる。

「灯里と付き合っている時から、散々邪魔されたからな。絶対にお義兄さんのようにはならないと思っていたのにダメだな。家族になると移るのかもしれない」

腕を組み唸る父さんに、つい笑ってしまった。

「なに? そんなに昔叔父さんに邪魔されたの?」

姉さんはよく母さんから聞いていたみたいだけれど、俺はふたりの馴れ初めをあまりよく知らない。

さほど興味がなかったけれど、環奈と付き合い始めたからだろうか。気になった。すると父さんはうんざり顔で教えてくれた。

「邪魔されまくったさ。それにほら、灯里とお義兄さんは血が繋がっていないだろ? 本当は灯里のことが好きなんじゃないかとヒヤヒヤした時期もあったけど、あれはただの重度のシスコンだった」

「家族愛が強いんだろうね。昔からよく美和子がうざいくらい干渉してくるって言っていたし」
< 261 / 279 >

この作品をシェア

pagetop