溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
すると話を聞いていたおばあちゃんは、歓喜の声を上げた。

「よかったじゃない、環奈。おばあちゃんいないし、ひとりでご飯は寂しいでしょ? ぜひ佐々木先生にご一緒してもらいなさい」

「いや、でも……」
佐々木君とはまだ再会して間もないし、いきなりふたりっきりで食事だなんて、ハードルが高すぎる。なによりどんな話をすればいいの?

それなのにおばあちゃんは、勝手に話しを進めていく。

「佐々木先生、よろしくお願いしますね」

「はい。食事の後はしっかりとご自宅までお送りしますので」

「まぁ、ありがとうございます」

えっと……これはもう断れない雰囲気だよね?

佐々木君はたじろぐ私の肩をポンと叩き、「急いで仕事を終わりにしてくるから待ってて」と言うと、病室を出ていった。

そしておばあちゃんにも、「積もる話もあるでしょうし、楽しんできなさい」と言われ、私はそれ以上なにも言うことはできなくなった。


「なにが食べたい?」

「えっと……特に好き嫌いはないから、なんでも。佐々木君が食べたいものでいいよ」

あれから少しして、白衣を脱いだ佐々木君が病室に迎えに来てくれた。
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