主任とルームシェア始めました
私はけいちゃんの背中に回した手に力を入れると、けいちゃんは、何かを察したようだった。
私の手をゆっくり解き、しっかりと私の肩を抱くと、佐藤さんと向き合った。
「私の妻に、何をしました?」
けいちゃんの声はいつにも増して低く、怒りを押し殺しているのがよく分かった。
「別に、何も。
ご主人と行くといい、デートスポットを
紹介してただけですよ。」
佐藤さんは、平然と答えた。
「そんなはずはないでしょう?
それで妻がこんなに怯えるはずがない。」
「だったら、奥さんに聞いてみるといい。
私は別に強引に連れ出したわけじゃ
ありませんよ。
食事の席から、私は奥様には指一本触れず、
庭の奥へ行っただけですよ。
奥さんが勝手について来て、話の途中で突然
パニックを起こしたんですから。」
そこへ佐藤さんの奥さんがやってきた。