社内恋愛狂想曲
まだ3人ともチャイルドシートが必要だから、5人乗りのコンパクトカーでは家族揃って車に乗れないと嘆いていた旦那さんと、子どもたちがまだ小さくて世話が大変だから長めに里帰りする予定だし、しばらくは家族揃って出掛けることなんてないから慌てる必要はないと渋っていた千絵ちゃんの顔を思い出した。
バリバリ働いてしっかり稼いでお金がないわけではないのに、千絵ちゃんはやけに財布の紐が固い。
そしてそんなしっかり者の千絵ちゃんの尻に敷かれながらも、旦那さんは幸せそうだ。
「三島課長も家族が増える予定があったりするんですか?」
信号待ちをしているときに私が何気なく尋ねると、コーヒーを飲んでいた三島課長が驚いてむせてしまった。
「大丈夫ですか?」
「いや、家族って……なんでまた急に……?」
三島課長の慌てぶりがツボだったようで、瀧内くんは後ろの席で必死に声を殺して笑っている。
「この間いとこに3人目の子どもが生まれて、旦那さんがこれと同じ車を欲しがってるっていうのもあるんですけど、ミニバンってファミリーで乗るイメージが強かったので」
「なるほど……確かにそうだな。でも残念ながら家族が増える予定はないよ。俺は独身だけど人を乗せる機会が多いから、大きいのに買い替えただけ。ちょうど買い替えようと思ってたし」
「そうなんですね」
バリバリ働いてしっかり稼いでお金がないわけではないのに、千絵ちゃんはやけに財布の紐が固い。
そしてそんなしっかり者の千絵ちゃんの尻に敷かれながらも、旦那さんは幸せそうだ。
「三島課長も家族が増える予定があったりするんですか?」
信号待ちをしているときに私が何気なく尋ねると、コーヒーを飲んでいた三島課長が驚いてむせてしまった。
「大丈夫ですか?」
「いや、家族って……なんでまた急に……?」
三島課長の慌てぶりがツボだったようで、瀧内くんは後ろの席で必死に声を殺して笑っている。
「この間いとこに3人目の子どもが生まれて、旦那さんがこれと同じ車を欲しがってるっていうのもあるんですけど、ミニバンってファミリーで乗るイメージが強かったので」
「なるほど……確かにそうだな。でも残念ながら家族が増える予定はないよ。俺は独身だけど人を乗せる機会が多いから、大きいのに買い替えただけ。ちょうど買い替えようと思ってたし」
「そうなんですね」