社内恋愛狂想曲
「血筋なんだろうな。異性関係がだらしないっていうか、家庭とは別っていう考えの人たちだから、みんなそれが原因で離婚してる」

6人いる兄弟全員が、そろいもそろって家庭よりもよその異性に拠り所を求め、不貞が原因で離婚しているそうだ。

中には愛人とその間にできた子どもが何人もいるという、性欲と繁殖力の強い人もいるらしい。

三島課長は、子どもの頃は父親が仕事で忙しかった上に、浮気三昧の母親にもろくにかまってもらえず、家政婦の作った料理で一人で食事を済ませる寂しい幼少期を送っていたと言った。

「両親の離婚後、子どもはみんな、その一族じゃない方の親に引き取られてバラバラになったんだけど……俺があの会社に勤め出したら、特に俺になついてたあいつらも追っかけてきて入社して、それで何年か前にうちの親父と瀧内の母親が付き合うようになって、半年前に再婚した。瀧内は成人してたから母親だけが戸籍から抜けて、戸籍上は兄弟じゃないけど実質は弟みたいな……ややこしいだろ?」

「……ですね……」

私の脳内会議では、また主任の私がホワイトボードに一族の家系図を書きなぐって、会議に出席している何人もの私がそのややこしさに頭を抱えている。

まさかの血縁関係に、私の脳はキャパシティをオーバーしかけてパンク寸前だ。

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