社内恋愛狂想曲
「巻き込んでおいて黙っとくのもなんだから話したけど……まぁ、あまり深く考えなくていいよ。佐野にとっては3人とも同僚ってことで間違いないだろ?」

「確かに……」

3人の仲の良さが、ただの同僚でないからだということはわかった。

ここは単純に、“仲の良いいとこ”ということで良しとしておこう。

そんな話をしているうちに三島課長は卵焼きを人数分焼き終えて、次は何を作ろうかと冷蔵庫を覗いている。

私も具材の煮えただし汁の中に味噌を溶き、少しだけ小皿によそって三島課長に差し出す。

「味見してもらえますか?」

三島課長は私の作った味噌汁を味見して、嬉しそうに笑った。

「うまいな……」

「そうですか?」

気に入ってもらえたようだとホッとして火を止める。

「佐野の作った味噌汁、毎日飲みたい」

「えっ?!」

< 317 / 1,001 >

この作品をシェア

pagetop