社内恋愛狂想曲
「ありがとうございます。すみません、急な出張で大変だったのに気を遣っていただいて」

『いや、そんなたいしたものでもないから。じゃあ明日の仕事が終わったら連絡くれる?』

「あっ……でも私、少し遅くなると思います」

『俺も残業になると思うから、時間は気にしなくていいよ』

「わかりました」

明日のことについての話が済むと、三島課長は電話の向こうで少しの間黙り込んだ。

まだ何かあったかなと思うと同時に、連絡をもらったまま返事をしていなかったことを思い出した。

「あの……日曜日に連絡もらったのに、返事ができなくてすみませんでした。電話もらったときはお風呂に入ってて、上がったらもう時間が遅かったのでメッセージだけ送ろうと思ったら電話がかかってきて、また遅くなってしまったので、会社で会ったら話そうと思ってたんですけど……」

『ああ……俺が出張だったから会わなかったもんな』

「私も週明けから激務でして……メッセージを送るタイミングを逃してしまったというか……すみません」

『いや、それならいいんだ。もしかして避けられてるのかなと思ってたから、それ聞いてホッとした』

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