社内恋愛狂想曲
昼休みにオフィスに残ったこともあって、三島課長とは一度も会わずに一日をやり過ごしたけれど、今週はバレーの練習もないから、この調子でいくと次に三島課長と会うのはいつになるだろう。

会ってもきっとつらくなるだけなのに、やっぱり本当は三島課長に会いたいとか、せめて遠くから一目だけでもいいから顔が見たいと思ってしまう。

どうせフラれるなら思いきってぶつかってみようかと思ったり、想いは遂げられなくてもせめて同僚としてそばにいたいと思ったり、仕事を離れると私の頭の中はずっと三島課長のことでいっぱいだ。

仕事帰りに偶然会えたりしないかな。

……もちろん下坂課長補佐は抜きで。

そんなことを思いながら、重い足取りでオフィスを出た。

エレベーターのボタンを押して、ぼんやりと階数表示が点灯するのを眺めていると、後ろから肩を叩かれて驚き跳び上がりそうになる。

社内とはいえ、こんな時間に突然背後を取られるのは少し怖い。

一体誰だと思いながらおそるおそる振り返ると、そこにいたのは三島課長だった。

ホッとしたのと嬉しいのと切ないのが入り雑じって、私の頭の中はもうぐちゃぐちゃだ。

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