社内恋愛狂想曲
きっと今回の人事異動で総務部もバタバタして残業が続いているのだろうと思っていると、自販機コーナーの前を通りかかったその人が足を止めた。
「あっ、佐野さん!お疲れ様です」
「……お疲れ様です……」
廊下の向こうから歩いてきたのは総務部の人ではなく、下坂課長補佐だった。
できれば今は会いたくなかった。
私はどうしてこんなにタイミングが悪いんだろう?
「そうそう!昨日のプリン、とっても美味しかった!」
「それは良かったです……」
部署が違うとはいえ相手は上司なんだから、そつなく会話を交わせば良いのだけれど、今朝瀧内くんから聞いた話を思い出すと胸がモヤッとして、おまけに特に話すことなんてないから、会話がうまく繋げられない。
「ところで……佐野さんは商品管理部だったわよね?こんなところで何してるの?」
下坂課長補佐はにこやかに笑っているように見えて、その大きな目は笑っていない。
三島課長を待っていると普通に答えればいいのに、私はその威圧感に負けて口ごもる。
「わかった、もしかして三島くんを待ってる?」
「……ええ、まぁ……」
「あっ、佐野さん!お疲れ様です」
「……お疲れ様です……」
廊下の向こうから歩いてきたのは総務部の人ではなく、下坂課長補佐だった。
できれば今は会いたくなかった。
私はどうしてこんなにタイミングが悪いんだろう?
「そうそう!昨日のプリン、とっても美味しかった!」
「それは良かったです……」
部署が違うとはいえ相手は上司なんだから、そつなく会話を交わせば良いのだけれど、今朝瀧内くんから聞いた話を思い出すと胸がモヤッとして、おまけに特に話すことなんてないから、会話がうまく繋げられない。
「ところで……佐野さんは商品管理部だったわよね?こんなところで何してるの?」
下坂課長補佐はにこやかに笑っているように見えて、その大きな目は笑っていない。
三島課長を待っていると普通に答えればいいのに、私はその威圧感に負けて口ごもる。
「わかった、もしかして三島くんを待ってる?」
「……ええ、まぁ……」