社内恋愛狂想曲
若手の仕事内容に間違いがないか確認していると、昼休みのチャイムが鳴った。

今日は昼食を用意できなかったから、昼休みは外に食べに行こうかと思っていたけど、有田課長から見返りのプリンを要求されているので、仕方なく社員食堂に行くことにした。

三島課長が下坂課長補佐と一緒に仲良くお昼御飯を食べているところを見たらかなりへこむなとは思ったけれど、それは私にはどうしようもないことだ。

むしろ三島課長が幸せなら、後輩としては喜んであげるべきじゃないか。

三島課長と会ったときに下坂課長補佐が一緒だとしても、私はいつも通りに笑っていよう。

自分にそう言い聞かせながら、ラッキープリンをゲットするために財布をつかんで社員食堂へ走った。

社員食堂に着くと、券売機の前にはお腹を空かせた社員の長蛇の列ができていた。

しまった、出遅れたか。

今日はもうプリンは売り切れているかも知れない。

誰もプリンをトレイに乗せていないところを見ると、もしかしたら今日は販売日ではないのかも……。

そんなことを考えながら順番を待っていると、私の二人前の人が食券を買っているときに、プリンのボタンに“発売中”のランプがついた。

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