社内恋愛狂想曲
思わず小さくガッツポーズをして、オムライスとプリンの食券を買った。

出来立てのオムライスとプリンをトレイに乗せて、運良くゲットできたプリンを献上しようと、有田課長を探して社員食堂の中を歩き回る。

有田課長は食堂の真ん中辺りで、日替わり定食のアジフライにかぶりついていた。

ちょうど隣の席が空いていたので、私もそこで一緒に昼食をとることにした。

「有田課長、お約束のプリンをお持ちしました」

プリンを恭しく差し出すと、有田課長は少し驚いた様子でそれを受け取る。

「よくゲットできたね」

「私の二人前の人が食券を買っているときに売り出されたんですよ。ラッキーですね、有田課長」

いただきますと手をあわせ、湯気が上がるオムライスをスプーンですくって口に入れる。

「まさかホントにくれるとは思ってなかったから半分冗談で言ったんだけど……なかなか買えない貴重なプリンなのに、ホントにもらっていいの?」

「遠慮なくどうぞ。お約束でしたからね」

もしかしたら私はこれで運を使い果たしてしまったんじゃないかと思いながらオムライスを頬張っていると、有田課長は一度受け取ったプリンを私のトレイに乗せた。

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