社内恋愛狂想曲
「そういえば志織もなんか大変なんやろ?彼氏がおんなじ職場の女に付きまとわれてるんやっけ?」
自分の話を早々に切り上げたかったのか、葉月が突然私の方に話を振って来たので、私は慌てて脳内を偽婚約者モードに切り替える。
「うん……。やたらとそばにくっついてきて職場のみんなの前でベタベタされるし、家にまで来られたこともあって彼は迷惑してるんだけど、全然気付いてくれないんだって」
「そんなん、婚約者がいてるからやめてくれってハッキリ言えばいいやん」
「そうなんだけど……職場での関係とか立場もあるから、あまり邪険にもできないんだって困ってる」
自分のことを言われているのだと気付いていないのか、下坂課長補佐は涼しい顔をしてビールを飲んでいる。
「なんだ、佐野主任には婚約者がいるのか。それじゃあ下坂課長補佐はどんな人が好き?」
有田課長に尋ねられ、下坂課長補佐は頬杖をついてなまめかしい笑みを浮かべながら三島課長の方を見る。
「素直で優しくて、料理が上手で、仕事のできる歳下の人と結婚したいな」
三島課長に向けて言っているのは一目瞭然だ。
相当自信があると見える。
自分の話を早々に切り上げたかったのか、葉月が突然私の方に話を振って来たので、私は慌てて脳内を偽婚約者モードに切り替える。
「うん……。やたらとそばにくっついてきて職場のみんなの前でベタベタされるし、家にまで来られたこともあって彼は迷惑してるんだけど、全然気付いてくれないんだって」
「そんなん、婚約者がいてるからやめてくれってハッキリ言えばいいやん」
「そうなんだけど……職場での関係とか立場もあるから、あまり邪険にもできないんだって困ってる」
自分のことを言われているのだと気付いていないのか、下坂課長補佐は涼しい顔をしてビールを飲んでいる。
「なんだ、佐野主任には婚約者がいるのか。それじゃあ下坂課長補佐はどんな人が好き?」
有田課長に尋ねられ、下坂課長補佐は頬杖をついてなまめかしい笑みを浮かべながら三島課長の方を見る。
「素直で優しくて、料理が上手で、仕事のできる歳下の人と結婚したいな」
三島課長に向けて言っているのは一目瞭然だ。
相当自信があると見える。