社内恋愛狂想曲
ここに来てようやく、潤さんのお父さんが結婚を急かしていた理由がわかった気がする。
潤さんにその気はなくても、お父さんはやっぱり潤さんに会社を継いで欲しいのだろう。
潤さんのお父さんからすれば、祖父の代から父へ、そして父から自分へと受け継いできた大切な会社を、立派な息子がいるのに他人の手になど渡したくないはずだ。
「だったらおばあさんの会社を継ぐの?」
「いえ、そちらはおそらくいとこが……祖母の長男の息子が継ぐことになると思います。僕はもう一人のいとこと一緒に彼を支えていければと思ってます」
祖母の長男の息子というのは瀧内くんのことで、もう一人のいとこというのはおそらく伊藤くんのことだろう。
3人が会長の孫だということは知っていたけれど、どこか現実味がないような気がしていた。
しかしこんな話を聞くと潤さんだけでなく、いつも一緒にバレーをしたりお酒を飲んだり、特に親しくしている大事な同僚の瀧内くんと伊藤くんまでもが、急に遠い存在のように思えてくる。
伊藤くんにプロポーズされて結婚の約束をしたあとに、実は会長の孫であることを明かされた葉月も、こんな気持ちになっただろうか。
潤さんにその気はなくても、お父さんはやっぱり潤さんに会社を継いで欲しいのだろう。
潤さんのお父さんからすれば、祖父の代から父へ、そして父から自分へと受け継いできた大切な会社を、立派な息子がいるのに他人の手になど渡したくないはずだ。
「だったらおばあさんの会社を継ぐの?」
「いえ、そちらはおそらくいとこが……祖母の長男の息子が継ぐことになると思います。僕はもう一人のいとこと一緒に彼を支えていければと思ってます」
祖母の長男の息子というのは瀧内くんのことで、もう一人のいとこというのはおそらく伊藤くんのことだろう。
3人が会長の孫だということは知っていたけれど、どこか現実味がないような気がしていた。
しかしこんな話を聞くと潤さんだけでなく、いつも一緒にバレーをしたりお酒を飲んだり、特に親しくしている大事な同僚の瀧内くんと伊藤くんまでもが、急に遠い存在のように思えてくる。
伊藤くんにプロポーズされて結婚の約束をしたあとに、実は会長の孫であることを明かされた葉月も、こんな気持ちになっただろうか。