社内恋愛狂想曲
婚約者の潤さんが大企業の後継ぎ問題の当事者であることを唐突に突き付けられ、私の頭はパンク寸前だ。
潤さんとの結婚は、私が想像していたような甘いものではないのかも知れない。
「それを聞いて、志織はこの先潤さんとどうしたいの?」
「うん……。私、潤さんと結婚……しても、本当にいいのかな……?」
私が迷う気持ちを言葉にすると、潤さんの顔が少し悲しそうに歪んだ。
「まぁ……志織も急にそんなこと聞かされたんだから、戸惑うのも無理はないわ。だけどこれくらいのことで気持ちが揺らぐようなら、結婚なんてやめておいた方がいいかもね」
ついさっきまではなんの迷いもなく、“私は潤さんを捨てたりしない”“私が潤さんを幸せにする”と断言していたはずなのに、“何がなんでも潤さんと結婚したい”と即答できない自分が情けないし、潤さんに申し訳ない。
「でもね、これから結婚しようって言ってる相手に、こんな大事なことを黙ってた潤さんにも責任があると思うの。二人でもう一度よく話し合って考えなさい」
母がそう言うと、潤さんは両親に深々と頭を下げた。
「正直にすべてを話せなかった僕の責任です。申し訳ありません」
潤さんとの結婚は、私が想像していたような甘いものではないのかも知れない。
「それを聞いて、志織はこの先潤さんとどうしたいの?」
「うん……。私、潤さんと結婚……しても、本当にいいのかな……?」
私が迷う気持ちを言葉にすると、潤さんの顔が少し悲しそうに歪んだ。
「まぁ……志織も急にそんなこと聞かされたんだから、戸惑うのも無理はないわ。だけどこれくらいのことで気持ちが揺らぐようなら、結婚なんてやめておいた方がいいかもね」
ついさっきまではなんの迷いもなく、“私は潤さんを捨てたりしない”“私が潤さんを幸せにする”と断言していたはずなのに、“何がなんでも潤さんと結婚したい”と即答できない自分が情けないし、潤さんに申し訳ない。
「でもね、これから結婚しようって言ってる相手に、こんな大事なことを黙ってた潤さんにも責任があると思うの。二人でもう一度よく話し合って考えなさい」
母がそう言うと、潤さんは両親に深々と頭を下げた。
「正直にすべてを話せなかった僕の責任です。申し訳ありません」