社内恋愛狂想曲
たいした取り柄があるわけでもなければ美人でもないし、自分に自信を持てと言われても、どこに自信を持てばいいのかがわからない。
私は子どもの頃から人より要領が悪くて、周りに合わせなければと焦ると何もかもうまくいかなかったので、「時間がかかってもいいから、その分だけ何をするにも真面目に、慎重に、丁寧にしなさい」と母に教えられた。
成長するにつれ何をするにも効率の良さが求められるようになり、自分の要領の悪さをカバーするためにはどうすればいいのかを考えるようになった。
おかげで仕事に関してだけは人並みにできるようになったけど、今でも私の基礎となる部分は不器用なままで、あまり変わっていないような気がする。
「自信持てって言われてもな……。取り柄なんてお酒が強いことと体が頑丈なところくらいしか……」
「それも立派な取り柄やけどな、真面目でいつも一生懸命なとことか、人の心配ばっかりしてる優しいとことか、他にもいろいろあるやんか。三島課長はそういう志織をずっと好きなんやから、志織はそれでええと思うねん。もちろん私も好きやで、志織のこと」
葉月は私のことをそんな風に思ってくれているんだ。
葉月がそう言ってくれたから、こんなに不器用で情けない私でも、もっと自分に自信を持ってもいいのだと思えた。
私は子どもの頃から人より要領が悪くて、周りに合わせなければと焦ると何もかもうまくいかなかったので、「時間がかかってもいいから、その分だけ何をするにも真面目に、慎重に、丁寧にしなさい」と母に教えられた。
成長するにつれ何をするにも効率の良さが求められるようになり、自分の要領の悪さをカバーするためにはどうすればいいのかを考えるようになった。
おかげで仕事に関してだけは人並みにできるようになったけど、今でも私の基礎となる部分は不器用なままで、あまり変わっていないような気がする。
「自信持てって言われてもな……。取り柄なんてお酒が強いことと体が頑丈なところくらいしか……」
「それも立派な取り柄やけどな、真面目でいつも一生懸命なとことか、人の心配ばっかりしてる優しいとことか、他にもいろいろあるやんか。三島課長はそういう志織をずっと好きなんやから、志織はそれでええと思うねん。もちろん私も好きやで、志織のこと」
葉月は私のことをそんな風に思ってくれているんだ。
葉月がそう言ってくれたから、こんなに不器用で情けない私でも、もっと自分に自信を持ってもいいのだと思えた。