社内恋愛狂想曲
「ううん、こっちこそ引き留めてごめんね。葉月と話せて少し気持ちが落ち着いた」
「そりゃ良かった。ほな、怒られんうちにそろそろ帰るわ。退院して困ったことがあったら遠慮せんと言うてや。介護でもなんでもしたるからな」
「介護って……!」
葉月が抜かりなく笑いを取って病室を去ったあと、私は白い天井を見上げながら、葉月が話してくれたことや、母の言葉の意味を反芻した。
葉月も母も、起こるかどうかわからない先のことを心配して立ち止まるより、今の気持ちを大事にして前に進むべきだと言っていたのだと思う。
そう考えると確かに、地震が来る可能性があることを恐れて常に机の下に潜っていたりはしない。
もしそんな災難が降りかかったとしても、その状況下においての最善を尽くすだろう。
ただやみくもに恐れるよりも、もしものときに備えておくことの方が大事だと思う。
それはきっと恋愛に関しても同じことで、絶望的な“もしも”の事態を恐れていたら、誰とも付き合えないし結婚もできない。
だったら二人で今の気持ちを大事にしながら、一歩ずつ前に進んだ方が幸せになれるのではないか。
それが今の私に出せる一番いい答えなのだと思う。
「そりゃ良かった。ほな、怒られんうちにそろそろ帰るわ。退院して困ったことがあったら遠慮せんと言うてや。介護でもなんでもしたるからな」
「介護って……!」
葉月が抜かりなく笑いを取って病室を去ったあと、私は白い天井を見上げながら、葉月が話してくれたことや、母の言葉の意味を反芻した。
葉月も母も、起こるかどうかわからない先のことを心配して立ち止まるより、今の気持ちを大事にして前に進むべきだと言っていたのだと思う。
そう考えると確かに、地震が来る可能性があることを恐れて常に机の下に潜っていたりはしない。
もしそんな災難が降りかかったとしても、その状況下においての最善を尽くすだろう。
ただやみくもに恐れるよりも、もしものときに備えておくことの方が大事だと思う。
それはきっと恋愛に関しても同じことで、絶望的な“もしも”の事態を恐れていたら、誰とも付き合えないし結婚もできない。
だったら二人で今の気持ちを大事にしながら、一歩ずつ前に進んだ方が幸せになれるのではないか。
それが今の私に出せる一番いい答えなのだと思う。