社内恋愛狂想曲
葉月は縦長のトートバッグの中から会社の封筒を取り出して私に差し出す。
「これ、今朝有田課長から預かって来てん。労災とか有給申請の書類とか入ってるんやて。ホンマは有田課長が持って来るつもりやってんけど、今日は会議が長引きそうやから昼休みもまともに取れそうにない言うてた」
「ありがとう」
葉月から封筒を受け取りながら、潤さんはどうしているのかと思う。
潤さんも課長だから会議に出席しているのかも知れない。
だけど昨日も来てくれなかったということは、ただ忙しいからなのか、それとも私とはもう個人的には会わないつもりなのかとも思う。
そんなことを考えていると、母が「コーヒーでも買ってこようか」と私に尋ねた。
「どうぞおかまいなく」
瀧内くんはそう言ってから、チラッと私の方を見る。
「駅の階段から派手に落ちたんですってね」
「ああ、うん……」
「他人を巻き込むこともなく、命に関わるような大怪我じゃなくて良かったですね」
「これ、今朝有田課長から預かって来てん。労災とか有給申請の書類とか入ってるんやて。ホンマは有田課長が持って来るつもりやってんけど、今日は会議が長引きそうやから昼休みもまともに取れそうにない言うてた」
「ありがとう」
葉月から封筒を受け取りながら、潤さんはどうしているのかと思う。
潤さんも課長だから会議に出席しているのかも知れない。
だけど昨日も来てくれなかったということは、ただ忙しいからなのか、それとも私とはもう個人的には会わないつもりなのかとも思う。
そんなことを考えていると、母が「コーヒーでも買ってこようか」と私に尋ねた。
「どうぞおかまいなく」
瀧内くんはそう言ってから、チラッと私の方を見る。
「駅の階段から派手に落ちたんですってね」
「ああ、うん……」
「他人を巻き込むこともなく、命に関わるような大怪我じゃなくて良かったですね」