社内恋愛狂想曲
ここはひとつ、遠回しに探りを入れてみようか。
「昨日はバレーの練習日だったんでしょ?」
私が尋ねると、瀧内くんが二つ目のおにぎりの包みを開けながら顔を上げた。
「そうですね。志織さんのことは練習が終わったあとに、葉月さんから志岐くん経由で聞きました。命に別状はないと聞いたので、お見舞いは今日にしようということになったんです」
昨日も思ったけど、いつの間にか葉月と瀧内くんが“玲司”“葉月さん”と呼び合っている。
伊藤くんと瀧内くんはいとこ同士だけど兄弟も同然だし、伊藤くんと葉月が結婚したら親戚になるのだから、ということでそうなったんだろうか。
「そうなんだね。仕事忙しいのにわざわざごめんね」
昨日は潤さんも一緒だったの?と聞きたいところだけど、あまりにも露骨すぎやしないだろうか。
どうやって潤さんのことを尋ねようかと思っていると、ペットボトルのお茶を飲んでいた伊藤くんが口を開いた。
「ところで佐野、金曜の夜は本当になんにもなかったのか?」
「えっ?!」
意外なところから直球が飛んできてうろたえた私は、一瞬箸を落としそうになった。
「なんにもって……何?」
「昨日はバレーの練習日だったんでしょ?」
私が尋ねると、瀧内くんが二つ目のおにぎりの包みを開けながら顔を上げた。
「そうですね。志織さんのことは練習が終わったあとに、葉月さんから志岐くん経由で聞きました。命に別状はないと聞いたので、お見舞いは今日にしようということになったんです」
昨日も思ったけど、いつの間にか葉月と瀧内くんが“玲司”“葉月さん”と呼び合っている。
伊藤くんと瀧内くんはいとこ同士だけど兄弟も同然だし、伊藤くんと葉月が結婚したら親戚になるのだから、ということでそうなったんだろうか。
「そうなんだね。仕事忙しいのにわざわざごめんね」
昨日は潤さんも一緒だったの?と聞きたいところだけど、あまりにも露骨すぎやしないだろうか。
どうやって潤さんのことを尋ねようかと思っていると、ペットボトルのお茶を飲んでいた伊藤くんが口を開いた。
「ところで佐野、金曜の夜は本当になんにもなかったのか?」
「えっ?!」
意外なところから直球が飛んできてうろたえた私は、一瞬箸を落としそうになった。
「なんにもって……何?」