社内恋愛狂想曲
「そう思えるようになったんなら大丈夫ね。いろいろ気になるだろうけど、まずは自分の体を大事になさい。向こうにも何かしらの事情があるかも知れないからね」

母に諭された私は出かけることを断念して連絡を待った。

夜遅くになってようやく葉月からのトークメッセージが届いた。

葉月はゆうべスマホの充電をせずに寝てしまい、今朝慌てて充電していたら、うっかりそのまま忘れて出掛けてしまったそうだ。

そして仕事のあとは伊藤くんと瀧内くんのバレーの練習に付き合っていたらしい。

なんでも日曜日に地域の4チームが集まって練習試合をすることになったので、急遽中学校の体育館を借りて、集まれるメンバーだけで遅くまで練習していたのだという。

ちなみに伊藤くんと瀧内くんは午後から定時ギリギリまで、年明けに発売される新商品の社内研修に出席していて、そのあとは練習に行くため急いでいたから私からの連絡に気付かなかったそうだ。

本当に偶然がいくつも重なっただけなんだろうか?

そこは少し腑に落ちないけれど、疑っても自分が不安になるだけなので信じることにした。

葉月は【明日は朝から志岐と出かける約束してるからお風呂入って寝るわ!おやすみ!】としめくくっていた。

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