社内恋愛狂想曲
……何かおかしい。
どうして潤さんのことは一言も言わないの?
昨日の練習試合の話だって、名前が出てくるのは伊藤くんとか瀧内くんとか、中村さんとか渡辺さんとか、モナちゃんとか里美さんとか……とにかく潤さん以外の人ばかりだ。
「昨日の練習試合、潤さんは出てなかったの?」
私が後ろから尋ねると、葉月はほんの少しだけ顔をこちらに向ける。
「三島課長は都合悪うてな、来られんかってん」
「ふーん……。どうして?」
「最近会社にも来てはらへんねん。私らもなんも言えんのよ」
“何も言えない”とは、どうとらえたらいいのだろう?
本当は何か知っているのに隠しているのか、それとも本当に何も知らないのか。
「伊藤くんも知らないの?」
「佐野はフラれたんだろ?それでも潤くんのことが気になるのか?」
伊藤くんは前を向いて運転しながら、静かな口調で尋ねた。
「フラれたって言えばそうかも知れないけど、私は潤さんが好きなの!伝えたいことがあるのに連絡も取れないし、みんなも忙しそうで話す暇もないから、ずっと気になって気になって……!」
話しながらだんだん涙がにじんでこぼれ落ちた。
慌てて下を向いて手の甲で涙を拭う。
どうして潤さんのことは一言も言わないの?
昨日の練習試合の話だって、名前が出てくるのは伊藤くんとか瀧内くんとか、中村さんとか渡辺さんとか、モナちゃんとか里美さんとか……とにかく潤さん以外の人ばかりだ。
「昨日の練習試合、潤さんは出てなかったの?」
私が後ろから尋ねると、葉月はほんの少しだけ顔をこちらに向ける。
「三島課長は都合悪うてな、来られんかってん」
「ふーん……。どうして?」
「最近会社にも来てはらへんねん。私らもなんも言えんのよ」
“何も言えない”とは、どうとらえたらいいのだろう?
本当は何か知っているのに隠しているのか、それとも本当に何も知らないのか。
「伊藤くんも知らないの?」
「佐野はフラれたんだろ?それでも潤くんのことが気になるのか?」
伊藤くんは前を向いて運転しながら、静かな口調で尋ねた。
「フラれたって言えばそうかも知れないけど、私は潤さんが好きなの!伝えたいことがあるのに連絡も取れないし、みんなも忙しそうで話す暇もないから、ずっと気になって気になって……!」
話しながらだんだん涙がにじんでこぼれ落ちた。
慌てて下を向いて手の甲で涙を拭う。