社内恋愛狂想曲
潤さんは頭に包帯を巻かれ、左足をギプスで固定された状態で、ベッドの頭の部分を背もたれにして座っている。
ノックも無しにいきなりドアが開いたことに驚いたのか、潤さんは目を丸くしてこちらを見た。
良かった……ちゃんと生きてる……!
痛々しい姿ではあるけれど、想像していたような危険な状態ではないことに安堵した途端、私の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「し……志織?!えっ?何その腕……?!」
潤さんが私の姿にうろたえていることもかまわず、私は駆け寄って右腕で潤さんに抱きついた。
「潤さん……生きてて良かった……!もう二度と会えなかったらどうしようって……」
「俺も志織に会いたかったよ」
子どものように泣きじゃくる私の頭を、潤さんは何度も何度も優しく撫でてくれた。
ドラマの主人公のように、抱き合って再会の喜びを噛みしめている私たちのうしろで、わざとらしい咳払いが聞こえた。
「お取り込み中のところ失礼しますが、ちょっとよろしいですか?」
瀧内くんの存在を思い出し、私は慌てて潤さんから離れ涙を拭う。
「失礼しました……」
部下の前でとんだ醜態を晒してしまい、恥ずかしくて顔を上げられない。
ノックも無しにいきなりドアが開いたことに驚いたのか、潤さんは目を丸くしてこちらを見た。
良かった……ちゃんと生きてる……!
痛々しい姿ではあるけれど、想像していたような危険な状態ではないことに安堵した途端、私の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「し……志織?!えっ?何その腕……?!」
潤さんが私の姿にうろたえていることもかまわず、私は駆け寄って右腕で潤さんに抱きついた。
「潤さん……生きてて良かった……!もう二度と会えなかったらどうしようって……」
「俺も志織に会いたかったよ」
子どものように泣きじゃくる私の頭を、潤さんは何度も何度も優しく撫でてくれた。
ドラマの主人公のように、抱き合って再会の喜びを噛みしめている私たちのうしろで、わざとらしい咳払いが聞こえた。
「お取り込み中のところ失礼しますが、ちょっとよろしいですか?」
瀧内くんの存在を思い出し、私は慌てて潤さんから離れ涙を拭う。
「失礼しました……」
部下の前でとんだ醜態を晒してしまい、恥ずかしくて顔を上げられない。