社内恋愛狂想曲
「ごめんな。志織が離れていくのが怖くて、だったら嫌われる前に俺から離れようって……。勝手なこと言うなって思うかも知れないけど……俺は志織が好きだよ。好きで好きで、どうしようもないくらい好きだから、ずっとそばにいて欲しい」

「うん……私も潤さんが好き。潤さんがいてくれたら、他になんにもいらないくらい大好き。ずっと一緒にいたいから…………潤さん、私と……結婚してください」

抱きしめられながら私がそう言うと、潤さんは慌てて私の肩をつかんで体から引き離し、覗き込むようにまじまじと私の顔を見た。

「……本気?」

「本気じゃなかったらこんなこと言わない」

じっと目を見つめ返すと、潤さんは少し戸惑った表情を見せる。

「でもほら……志織は俺の実家のことで……」

「うん、でももう大丈夫。何があっても潤さんを支えていく覚悟はできてるから」

私は今度こそ迷うことなくきっぱりと言い切った。

潤さんはまばたきするのも忘れて目を大きく見開いている。

そして少し目をそらして頬をかいた。

「そのことに関してなんだけど……実は志織に謝らないといけないことがあって……」

「えっ……?謝らないといけないことって……」

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